普段炊いて食べている普通の米=うるち米を混ぜて作る餅を紹介します。
私の実家では「ごんだ餅」と呼びますが、地域によっていろいろな呼び名がありそうです。混ぜるうるち米も、粒のまま混ぜたり、粉にして混ぜたり色々です。
今回紹介するごんだ餅は、うるち米も粒のまま使うので簡単。うるち米が潰れずに残り、餅の中に粒々があるという独特の食感になります。
もち米100%と比べると、伸びない・かたい仕上がりですが、その分食べごたえがあり、お雑煮によく合います。
半端に余ったもち米で作ることもできますね。
(ピンボケでスミマセン・・!)
(ちなみに実家では、うるち米のことを「ただ米(ただごめ)」と呼んでます。Weblio辞書によると鳥取弁らしい・・・鳥取県にゆかりがない家なのに不思議・・・)
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ごんだ餅を作る準備
ごんだ餅の材料
全体で何合つくか決めたら、次の割合で用意します。(餅つき機の説明書も参考に、好みの量を決めましょう)
・もち米 全体の5~6割の量
・普通の米 全体の4~5割の量
※配合比は、もち米:うるち米=1:1を目安に。うるち米が多いほど、仕上がりは固くなります。
5:4くらいが、もち米のモチモチ感と、うるち米のみっしり感とのバランスが良いと思います。迷ったらこの比率でお試しください。
・餅に付けるもの(もち取り粉、あんこ、きな粉など)
こちらを参考に、好みのものを準備ください。→ 餅に付けるもの~もち取り粉、きな粉、あんこ
ごんだ餅の道具
白餅と同じ道具があれば大丈夫です。
詳しくはこちら → 餅つきに使う道具一覧
前日の下ごしらえ
1.もち米を1回分ずつ計って洗う。
2.うるち米は1回分ずつ計り、炊く時のように研ぐ。
3.1と2を合わせて水に浸けておく。
※もち米とうるち米は、混ぜてからいっぺんに洗っても問題ないです。(この場合は、もち米を洗う要領で洗いましょう)
(もち米は「研ぐ」より「洗う」イメージで洗うと割れにくいです。詳しくはこちら→ もち米を洗う様子)
ごんだ餅の作り方
もち米+うるち米を蒸す
水に浸けてあったもち米+うるち米を、ザルに上げて水を切ります。
蒸し始める30分ほど前に上げておきます。
蒸気が上がってから、初回は30分弱、2回目以降は20分ほどで蒸し上がります。(1升5合ほどの場合。少量だともっと短そう)
食べてみて芯がなければOKです。ただし芯がなくなっても、うるち米はもち米より固い食感です。
餅つき機でつく
※写真はプレーンな白餅のを転用してますm(_ _)m
蒸し上がったもち米を、餅つき機に投入。餅つき機まで距離がある場合は、ボウルなどに入れて持ってくると安全に運べます。
しゃもじでもち米をほぐしておくと、早く混ざります。
水を入れたボウルも、餅つき機の横に準備しておくと良いです。
スイッチを入れると、最初は米がピンピン飛び跳ねたりもしますが、やがてみるみるまとまっていきます。
途中で餅が固そうなら、水をちょい足しして調節します。
湯気になって飛んでいった分を足す感じで、しゃもじですくって乗せてみましょう。
とはいえ、ごんだ餅はそもそも固いので、水を足しすぎてベタベタにならないよう気をつけて。
ごんだ餅は、粒が残った状態で仕上がりとなります。
約8~10分で餅の様子に変化がなくなってきたら、そろそろ終わりかな、でOKです。
つき上がる前に、作業台にもち取り粉をたっぷりまぶしておきます。
水を使って丸めるだけの場合は、餅を出す皿などを用意し、水で濡らしておきましょう。手を濡らす水も忘れず、ボウルなどに用意を。
つき上がったら、餅つき機から臼部分を外し、
逆さに置くと、餅が自重ではがれ落ちてきます。
餅を出せたら、埋まっている羽根を掘り出してから、成形に移ります。
ごんだ餅を丸める/のす
丸める場合は、あんこやきな粉をつけるなら水を付けて、何もつけないなら粉をはたいて、ちぎり分けます。
白い餅よりも伸びにくいので、ちぎりやすいです。
参考→ 餅の丸め方、塊で分けるコツ、鏡餅のきれいな作り方
のし餅にする場合は、2㎝程度の厚みにすると、食べごたえがあって良い感じです。
切り分けるのは、プレーンな白餅よりは固いですが、充分何とかなる範囲です。
棒状やなまこ型に固めて好きな厚みにスライスするのは、マジで固くて苦労すると思うので、お勧めしません。
ごんだ餅を切り分けるポイント
ごんだ餅、固くなるのは速いです。
のばして3時間もすると、四角く切り分けられる固さになりました。当日中に切ってしまうと良いでしょう。
翌日にはかなりカチコチになりますので、包丁の背にタオルを当てるなどして、手を傷めないようにして切ってください。
ごんだ餅の保管
切り餅やあんこもちは、我が家は冷蔵庫のチルド室に入れています。
カビさせずに保管でき、良い感じです。
参考 → 切り餅・鏡餅の保管と、日持ちの例
ごんだ餅Q&A
どうしてうるち米を混ぜるの?
うるち米を混ぜるのは、昔、もち米が貴重だったときに混ぜた名残だそうです。祖母曰く。
今は1:1か、うるち米が少なめの配合にしていますが、昔はもっとうるち米の割合が多かったといいます。
うるち米を混ぜる餅は全国にあるそうなので、どこも同じ考え方なのかもしれません。実入りの悪い米やくず米を粉にして混ぜることもあり、せっかくの米を無駄にしない知恵でもありました。
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