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手作り鏡餅のカビ対策にワサビとラップ!7日間無事に飾れた報告と考察

お餅の保管で悩ましいのがカビ対策です。切り餅なら冷蔵庫のチルド室に入れれば良いですが、室内に飾る鏡餅はそうもいきません。

わが家では今まで、乾燥対策を兼ねてラップに包んでいました。しかしこれ、実家の0℃近くまで冷える床の間なら有効なんですが、わが家のリビングでは全然ダメで。
飾って数日でカビてしまったり、うっかり鏡開きまで飾って直視できない姿になったり…色々と経験してきました。

それが今年は、ラップにワサビを足すことで、7日間もカビずに飾ることができました!具体的な方法と、効き目があった理由を紹介します。

「ワサビなんて常備してないよ!」という方のために、ワサビ以外の方法も紹介しますね。鏡餅のカビに悩む方の参考になったら嬉しいです!

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わが家の鏡餅の時間経過

2025年の正月、鏡餅を作って飾った日程を最初にお伝えします。
結果を先に書いてしまうと、7日間でほんの小さいカビがひとつ生えただけ、ほぼ無傷でした!

12月29日 餅つき

実家で餅つきをして、鏡餅を作りました。もち取り粉を使って手で丸めています。
できた鏡餅は餅箱に入れ、冷蔵庫くらい寒くなる座敷に保管していました。

12月31日 新幹線で大移動

鏡餅をラップに包んでキャリーケースに入れ、関東沿岸部の自宅へ帰ります。在来線と新幹線を乗り継いで約7時間持ち歩きました。
帰宅後はラップのまま冷蔵庫のチルド室へ。

1月1日 鏡餅を飾り始める

元日の朝、リビングの神棚に鏡餅をお供えしました。
飾る前に一度ラップを開けて、刺身か何かに付いてきた練りワサビを一袋、正面から見えない位置に絞りました。思いつきで行ったこの対策が大成功となります。

1月3日
矢印の部分にワサビを絞った

1月3日 途中経過(カビなし!)

三が日の最終日、朝。実は↑の画像が1月3日のものなんですが、見た感じカビは生えていません。ラップは開けずに飾り続けます。

1月3日 裏面
裏面もカビの気配なし

1月7日 鏡餅を下げる

松の内が明ける1月7日、まだラップの上からはカビが見えません。
なんかすごくない?昨年とか、2〜3日でカビてた気がするんだが??

鏡開きの11日まで飾っておくことも考えましたが、この後カビが生えてしまったら敗北感に耐えられない…とか思って、この日に下げることに決めました。

7日間飾った鏡餅の様子

ラップを開けてみると、下段の裏に小さく1点、緑色のカビが見られました。

1月7日
1月7日(裏側)

(…これ本当にカビかな、ゴミにも見えるんですよね…ゴミだったらカビは全く生えなかったことになるんだけど、言い切れない…くうううう)

ほかにはカビの気配はありません。ワサビの色なら付いてますが。

1月7日
1月7日(下段および上段の裏側)
1月7日
1月7日(下段のワサビを取ったところと、上段の表側)

ワサビは乾いてしまったかと思いきや、触ると少し湿り気が残っていました。匂いはあまり気になりません。鼻を近づけてもほとんどツンとしないので、少し置いておけば完全に抜けると思います。

鏡開きまで、一旦チルド室へ。すごい、カビなかったよ!!!

ワサビとラップでカビ対策できた理由

ワサビはカビ対策に有効、と聞いたことはありましたが、それにしてもなぜこんなに効いたのでしょうか。

調べたところ、ワサビの主な抗菌成分は「アリルイソチオシアネート」というそうです。この成分は気化しやすく、気体となって菌に触れることで高い抗菌効果を発揮するとのこと[1]。

また、ワサビの細菌に対する作用を調べた報告によると、寒い環境(4℃)よりも暖かい環境(35℃)の方が抗菌効果は高かったそうです[2]。

今回は鏡餅をラップで包んだままにすることで、抗菌効果のある気体が全体に行き渡ったと考えられます。また、カビに対しても暖かい環境で効果が高いのなら、暖かいリビングに飾ることで抗菌効果を引き出せていたのかもしれません。

ワサビとラップは、科学的にもおすすめできそうです!

ワサビがないときはどうする?

ワサビは普段食べないし、刺身を買うこともない、というお宅もあるでしょう。

ここではワサビ以外のカビ対策を紹介します。

ラップだけ使う

飾る場所が寒ければ、ラップで包むだけでも大丈夫かもしれません。私の実家は、ラップだけでもほとんどカビずに飾れているそうです。

寒さの条件は、温度でいうと5℃以下くらいでしょうか。普段使っていない部屋や、玄関、洗面所などが良い候補となるでしょう。

焼酎やカラシを使う

ワサビの代わりに焼酎やカラシを使っても抗菌効果が得られるようです。

焼酎の場合は、なるべくアルコール度数が高いものを選んで鏡餅に塗ると良いようです。アルコールの殺菌効果ですね。

カラシはワサビと同じ抗菌成分を含むため、ワサビと同じ使い方をすれば、同様にカビを防いでくれそうです。

カビ防止製品を使う

ワサビ・カラシの抗菌成分を生かしたカビ防止製品を使うのもひとつの方法です。こちらの「カラシード」は、20年以上売れ続けているロングセラー製品とのこと。

お正月には公式ショップで人気1位になっていました。お餅のカビに悩まれる方は多いのでしょうね。

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練りワサビの場合、飾っている間に乾いてしまうと抗菌効果は激減しそうですが、カラシードはじわじわ効き続けるように作られているそうです。ラップで包まなくても効果が続くようなので、見た目を気にする方にも良さそうです。

ワサビとラップでカビ防止!きれいなまま鏡開きを迎えよう

手作り鏡餅のカビ対策は、ワサビを仕込んでラップで包む!

わが家はこれで7日間、ほぼカビさせずに飾ることができました。ワサビから出る抗菌効果のある気体を、ラップで閉じこめることで、効果が続くと考えられます。

仕込んでしまえばほったらかしで良く、楽ちんななのもおすすめポイント。来年は、鏡開きまで11日間飾ってみたいと思います!

参考文献

1.イソチオシアネート化合物ーアブラナ科野菜に含まれる機能性食品成分ー

2.市販わさびの蒸散状態による抗菌作用(著者抄録)|J-GLOBAL

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